陶芸のすすめ

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日本の陶芸あれこれ

日本の陶芸の歴史は古く、実は1万2千年前の世界最古と言われる土器が発見されたのは日本国内です。縄文時代、弥生時代から綿々と続く日本 の焼き物は、途中で中国や朝鮮から影響を受けつつ、次第に発展していきます。現在日本でも多く使われている「ろくろ」や「窯」も朝鮮から伝来したもので す。日本ではその後各地でその土地の土や文化により陶芸の方法などに独自性が生まれ、さまざまな陶芸作品が作られるようになりました。現在でも地方によっ て特色ある陶芸が行われており、その土地の土産などとしても喜ばれています。たとえば有田焼と備前焼では見た目が全く違いますが、これは作る手法はもちろ ん、原料となる土が全く違うためです。有田焼などは、磁土を原料とした陶器なので薄くて繊細な作品を作ることができるのに対して、備前焼は粘土を原料とし て素朴な中に日本のワビサビを感じさせる陶芸です。それ以外にも萩焼や清水焼、信楽焼、九谷焼など有名なものだけでも多くの種類の陶芸があります。日本は 小さな国土であるにもかかわらず、非常に多彩な陶芸の種類を有しており、それぞれが独自の発展を遂げたのです。美術品として高く評価されているものは驚く ほど高い値がつくこともあり、陶芸の世界の奥深さを感じさせます。陶芸は、自分の手で作ることを楽しむだけではなく、美術品として収集することを楽しむ人 もいるのです。その場合は見た目の美しさだけでなく、時代の古さや、その希少性などによって評価され、非常に高い値で取引されます。こうした陶芸の種類や 価値などについての知識を持っておくと、各地を旅行したときにその土地その土地の陶芸作品をより楽しめるだけではなく、蚤の市などで掘り出し物を見つける 楽しさも生まれてきます。日本の陶芸にはどのようなものがあって、どんな特徴があるのか、調べてみても楽しいですよ。

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